これも、遠い昔になるのかな?
ぼくが、適応障害で、
佐賀の国立精神病院に入院してた頃の話です。
最初、鉄格子で、まったく隔離された独房だったんですが・・・
おとなーしく、していたら、中間病棟にひっこしできました。
中間病棟は、監視病棟と、解放病棟の間にある病棟です。
ですから、病院の庭は、ガラス越しにみることできるんですが、
病棟の両方のドアは、ロック状態で、閉鎖病棟の軽い感じかな?
そこで、庭の緑をながめていたら・・・
おかっぱ髪の可愛い子が、ぼくのガラス窓に近寄って来るんです。
そして、指を天にむかって指差すんです。
ぼくは、何事かって思って、看護師さんを呼びました。
優しい看護師さんで、庭に出るドアの鍵、開けてくれました。
そして、ぼく、彼女の傍にいって、目線を彼女に合わせて聞いたんです。
ぼく:どうしたの?
彼女:あそこ!あそこ!
ぼく:何かなー?
彼女:お空!お空!
ぼく、やっとわかりました。
大空にきれいな虹がかかってたんです。
ぼく:ありがとう!わざわざ、それを教えに来てくれたんだね!
ありがとう!
彼女:二コッテ笑って、走っていっちゃった・・・
看護師さんに聞いたら、彼女、もう20歳超えてるんだって・・・
いろんな事あって、自分の時計、止めっちゃったんだろうな・・・
それから、しばらくして、やっと解放病棟に引越しして分かったんだけど、
音楽室から、すごい気持ちのこもった綺麗な澄んだピアノの音・・・
すごいなぁ!どんな人が弾いてんだろう?
そう思って見にいったら・・・
虹を教えてくれた、彼女でした。
時を止めたいひと、いっぱいいます。
彼女の指は、いまでも美しいメロディを奏でてるのかな?
こんな、思い出もありました。
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